(記事一部抜粋)
今回のチタンプレートによる海洋温度差発電のキーになる「ウエハラサイクル」は、基本的にランキンサイクルが基本になっている。佐賀大学の上原春男理工学部長によって開発されたもので、蒸発器、凝縮器、タービン、発電機で構成され、ポンプ作動流体としては、純物質(主にアンモニアを使う)が使われる。
1985年に考案されたカリーナサイクルと異なり、ウエハラサイクルは、アンモニアと水の割合を9対1にした混合物質を使う。混合物を使うことで効率が下がるのを防ぐため、タービンを2層式にしている点が特徴。
システムとしてはアンモニア水を蒸発器に送り、ここで表層の温海水で加熱して蒸気にする。この蒸気でタービンと発電機を回す。タービンを出た蒸気は、凝縮器に送り、ここで深層の冷海水で冷却して液体に戻す。
第1タービンで抽気して、凝集器の負荷低減を図る。従来のランキンサイクルとの比較では、熱交換率で40-50%、カリーナサイクルで10%ほど効率が良くなる。ちなみに今回の設計では、海水温度を表層28度C、深層(深さ800メートル)8度Cに設定しているという。



