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2000年5月19日
「但馬沖深層水 夢の巨大資源活用へ 産官学連携、協議会が発足」(神戸新聞 夕刊)
(記事一部抜粋) 十一世紀の巨大資源として期待が高まる但馬沖深層水の利用実現を目指して企業、学識経験者、兵庫県関係者らが、このほど「但馬沖深層水利用研究協議会」を発足させた。深層水は高知沖などで取水・利用が始まっているが、協議会では極低温や豊かな栄養分など但馬沖深層水ならではでの優れた特性に着目。エネルギー開発、海底牧場、冷熱野菜農場など約二十のテーマで実現性を探る。
深層水では、高知県と富山県に研究所が設置され、北海道、静岡県、沖縄県でも計画が進んでいる。
但馬沖は、太平洋側と比べて水深200メートルという浅い層から均質な極低温深層水が取水できるのが魅力。溶存酸素や硝酸塩、リン酸塩などの栄養分が非常に高く、また病原菌などが少ないことも分かっている。
県内では県立水産試験場の真鍋武彦・増殖部長の呼び掛けで、二年前に企業関係者らによる深層水利用の研究会が始まった。参加者が増え、幅広い分野で本格的に検討できるメンバーがそろったため、協議会を発足させた。
深層水の活用策としては、表層水との温度差を利用した発電▽冷熱供給による地域冷房▽夏場の高温を解消する冷熱野菜農場▽海底ズワイガニ牧場▽利用した深層水の放流による沿岸部の水産資源の回復・増大▽食品、医薬での商品開発などがあがっている。また、深層水を大量に取水・放水する場合の環境への影響も調査する。
協議会には、大林組や川崎重工業、三菱重工業、財団法人新産業創造研究機構(NIRO)など十の団体会員のほか、個人会員二人、高橋正征・東京大学大学院教授ら四人のアドバイザーと四人の個人会員が参加する。会長には白子忠男・県立姫路工業大学学長が就任した。
協議会では、これまでの検討をまとめた「但馬沖深層水利用構想」をもとに、まず中規模の深層水取水システムの開発と、共同参加型の研究センターの建設を目指す。白子会長は「プランを一日でも早く実現するために、産官学あげて体制づくりを進めたい」と話している。
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