(p10 引用対訳)
クウェート国営石油会社(KNPC)は、現在計画中のAl-Zour製油所への技術の代替物として革新的な技術を導入しようとしている。KNPCは5月上旬、Al-Zour製油所に対する予算を二倍にしたが、経済性については今だ見通しはついていない。
KNPCは、クウェートの施設における排熱温度差発電技術の開発を検討するため、日本のゼネシスと覚書を交わした。両社のプロジェクトが実施されれば、湾岸諸国において 初の革新的排熱技術の利用ということになる。
クウェートは、石油燃焼式発電プラントが原因で大きな環境問題を抱えている。現在KNPCにより計画されているAl-Zour製油所(スケール:615,000 barrel/日)では、発電には無公害燃料を提供することを目的としている。しかしながら、上り続ける開発 コストはKNPCに他の技術の検討を余儀なくさせている。
排熱温度差発電技術は、電気を作るため、冷却プロセスや石油設備から発生する熱を利用する。この技術は、海水の表層水と深層水の温度差を利用する海洋温度差発電技術を利用したものである。ゼネシスが開発したこの排熱温度差発電技術は、排熱と温排水を利用しアンモニアを蒸発させ、その蒸気によりタービンを回し発電させるという技術である。 また、この発電にかかるコストは非常に小さく環境に優しい。このプロセスで使われた アンモニア蒸気は、冷たい深層水で冷却され、再利用される。
KNPCはまた、ガス化複合発電をこの新製油所プロジェクトの代替物として考えている。
5月8日、石油大臣Shaikh Ali al-Jarrah al-Sabah氏によると、KNPCがAl-Zour製油所に対する予算を本来の$6,300 millionから$12,000 millionに見直したとのこと。
しかしながら、総工費は$15,000 million以上必要とされており、再入札落札価格はこの予算額を超えそうである。もしこの価格で応札されれば、KNPCはプロジェクト全体を中止し、他の選択肢を検討することになるだろう。



