(記事一部抜粋)
海水から塩分を取り除き飲料水を作る淡水化技術の開発が進んでいる。技術の要となる膜の性能が向上するなど、淡水化にかかるコストを大幅に下げることが可能になった。地球温暖化の影響で世界各地で水不足に見舞われる危険性が指摘され、淡水化技術への期待は高まっている。
インドでは低コストの新しい淡水化技術の実験が始まった。佐賀大学が海水の温度差で発電した電力で海水から飲料水を作る技術を開発。インドの海洋技術研究所と協力し、南東部チェンナイの沿岸で施設を設けて実用化をめざす。
蒸発法で水を作るが、温度差で発電した電力だけで淡水化でき運転費用はほとんどかからない。佐賀大の門出政則教授は「分散電源にでき、離島などの飲料水が確保しやすい」と強調する。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は四月、温暖化が進行すれば降雨量の減少や砂漠化が広がり、全世界で数億人が水不足に陥る恐れがあると公表した。
「温暖化は大きなビジネスチャンス」(ハイフラックス社)。同社は環境汚染が深刻な中国でビジネス拡大する考え。
世界の水資源は97.5%が海水で、淡水はわずか2.5%。海水淡水化は温暖化の影響を乗り切るカギの一つになりそうだ。



